2015年1月26日放送

観光まちづくりセミナー

遠野市観光まちづくりセミナーが先週23日(金曜日)、あえりあ遠野で開かれ、東日本大震災以降減少傾向となっている観光客数をマーケティングの手法で回復させようと参加者たちは、案を出し合いました。このセミナーは、顧客満足を軸に売れる仕組みを考えるマーケティングの手法から観光政策を検討し、来年度以降官学民それぞれが協力して観光政策の推進に活かそうと、遠野商工会が主催しました。この日は、観光やまちづくりに携わる人などおよそ40人が参加しました。初めに、NPO法人グローバルキャンパスの大社充理事長が「見える化による観光まちづくりの推進」をテーマに講演を行いました。また大社理事長は、アンケート調査などで観光客が遠野に求めていることをはっきりさせ、リピーターはもちろん新規観光客を呼び込む策を練らなければならないと方向性を示していました。続いて「遠野市観光マーケティング委員会」が観光客などへのマーケティング調査結果などの発表を行いました。「遠野市観光マーケティング委員会」は、遠野市商工会と観光業者などで去年組織した委員会で、8月から11月まで、観光客アンケートやインターネット調査を行い、観光客の動向やニーズの把握に努めました。この委員会の菊池美之委員長は、アンケートの結果に関して、遠野の景観・雰囲気の満足度は高かったが、食や宿への満足度が低かったと述べました。そして、この結果を受け、今後は宿泊施設や観光施設のコーディネーターの育成に努め、観光客増加を目指したいと意欲を示していました。最後に、参加者が5つのグループに分かれて「マーケティング結果から検討する観光振興策」についてのワークショップを行いました。主催した遠野商工会では、今回のワークショップで出された意見について27年度以降も検討を重ね観光政策につなげたいとしています。

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