2015年1月26日放送

市長記者懇談会

JR東日本が示した遠野駅舎の建て替え方針について遠野市は、きょう(26日・月曜日)、解体の是非を含めJR東日本と協議を進めていくことを示しました。これは、きょう開かれた記者懇談会で本田市長が明らかにしたものです。遠野駅舎の建て替えについてJR東日本が示した方針によりますと、耐震上の問題から現在の駅舎を解体し3分の1の規模に縮小して新しい駅舎を建設するということです。また、駅舎2階を利用した宿泊施設「フォルクローロ遠野」は、ことし3月14日で営業を終えることになっているということです。現在の遠野駅舎は、昭和25年に建てられたヨーロッパ様式を取り入れた硬質コンクリートブロック造りで、建設から65年が経過した今でも遠野の観光や中心市街地の象徴的な存在にもなっています。JR東日本の方針を受けて、市では先週金曜日(23日)に遠野駅舎の未来を考える会を開き、参加者からは「遠野の景観に配慮したものを」という声があった一方で、「遠野を象徴する重要な駅舎として耐震補強をして残すべきではないか」という意見も出ています。きょうの記者懇談会で本田市長は、「市民の考えも十分反映させ知恵を出し合い解体の是非も含めてJR側と協議を進めていきたい」と話しました。市では、2月中にも遠野駅舎の未来を考える会を再び開催することにしています。また、きょうは、子育て環境のあり方について本田市長が遠野市総合計画審議会に諮問することも明らかにしました。総合計画審議会への諮問は、市が運営する保育所・幼稚園と遠野市保育協会が運営する保育所の一元化についてと県教育委員会が検討を進める県立高校の再編について市としてのあり方を見出そうとするものです。市が運営する保育所・幼稚園と遠野市保育協会が運営する保育所の一元化をめぐっては、合併から9年が経過した今でも関係者同士の検討が重ねられている状況です。この状況を踏まえ本田市長は、まちづくりも含め総合的に議論してもらおうときょう午後からの総合計画審議会に諮問することを決めました。今回の諮問について今後は、総合計画審議会に専門部会が組織され、ことし4月をめどに答申する予定で、市では、平成28年度から始まる市の総合計画に反映させたいとしています。そのほか、きょうの記者懇談会ではさだまさしさんの東日本大震災復興支援コンサートが3月9日に市民センターで開かれることが発表されたほか、3月1日に市民センターで開催される映画「蜩ノ記」の遠野上映会では、小泉堯史監督などの舞台あいさつが行われるということです。

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