2014年12月10日放送

岩手とパラグアイのつながり考える遠野高校で実践授業

JICAの研修で南米パラグアイを訪れた遠野高校の教師が9日(火)、パラグアイと岩手とのつながりを考える実践授業を行いました。実践授業を行ったのは、遠野高校英語教諭の千葉みどり先生です。千葉先生は、8月4日から16日まで、パラグアイの教育現場や生活などを知るためのJICA東北の教師海外研修に参加しました。パラグアイは南米の内陸中央部に位置し、1936年の国の政策である移住計画がスタートしてから日本からの移住者が増えました。今回の研修で千葉先生は、青年海外協力隊やNGO団体を訪問したほか、日本から移住した現地の日系人たちと交流をしてきました。千葉先生は生徒たちを前に、スライドを使って、パラグアイでは治安が悪く拳銃の所持が許可されていることや移住した日系1世たちの思いを伝えました。また千葉先生は、「パラグアイでは高齢者などの介護に対しての意識が低く現在1世の高齢化が進み老人ホームなどが必要になっている」と説明し、日本と同じ問題をパラグアイの日系人社会も抱えていると紹介しました。そして、パラグアイの岩手県人会からは、東日本大震災の時、「豆腐100万丁プロジェクト」と銘打って原料の大豆など多くの支援が寄せられたことを話し、パラグアイと岩手が深い絆で結ばれていることを生徒たちに語りました。生徒たちは岩手からおよそ1万7000キロメートル離れたパラグアイとの心のつながりを実感している様子でした。

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