2014年12月4日放送

ホップ和紙で作るちぎり絵年賀状教室

緑峰高校草花研究班が開発した「ホップ和紙」で作ったはがきを使い、ちぎり絵年賀状を作ろうという教室が、先月30日(日曜日)、穀町の仮設住宅希望の郷「絆」で開かれました。この教室は、手紙文化が薄らいでいる今の時代に、手紙の良さを改めて知ってもらうことと、緑峰高校の草花研究班が開発したホップ和紙を使って遠野色豊かなオリジナルはがきを作ってもらおうと遠野郵便局が開きました。教室には、希望の郷「絆」の入居者など16人と、ホップ和紙の研究に取り組む緑峰高校の草花研究班の生徒が和紙作りの実演と交流を深めようと参加しました。この日は、和紙を使ったちぎり絵の魅力を伝えようと活動をしている、滝沢市在住の中野渡ムツ子さんを講師に招き、「和紙絵」と言われる和紙を使った技法による作品作りについて楽しく学びました。参加者にはそれぞれ、この日のために草花研究班が準備したホップ和紙を使い、遠野郵便局ではがきサイズに裁断したホップ和紙はがき2枚が用意されました。講師の説明を聞いた参加者たちは、絵にしたいものをそれぞれ決め水に溶けて消えるペンを使って型取りから始めました。このあと、講師が用意した「典具紙」と言われる極薄で、さまざまな色に染めた和紙などをちぎり、型取った絵に色の濃淡や模様を考えながら慎重に貼り付けていました。また、草花研究班の生徒も、和紙絵に挑戦していました。この日は、ホップ和紙の作り方の実演も行われました。緑峰高校草花研究班の新田和也班長がホップの蔓の皮から煮沸などの工程を経て取り出したホップ繊維を紹介したほか、紙すきの実演も行いました。参加者たちは、ホップ生産量日本一の遠野の高校生たちが、農業振興につなげようと取り組む姿勢に関心を寄せていました。

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