2014年12月2日放送

原木シイタケ処理済ホダ木保管に係る住民説明会

福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の影響でシイタケ生産に使用できなくなり破砕(はさい)処理をした原木シイタケのホダ木の保管場所の選定作業を進めている遠野市では、候補地となっている地域住民に対する説明会を開きました。先月(11月)27日の鱒沢6区住民への説明会に続き昨夜は、宮守5区の住民に対する説明会が新町(あらまち)集会所で開かれました。説明会では、市の担当者からホダ木の処理状況をはじめ処理したホダ木の保管場所を新たに確保しなければならなくなったことや、保管方法などについて説明がありました。市では、福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の影響で、県による放射性物質検査の結果1キログラムあたり50ベクレルを超え、シイタケ生産に使用できないホダ木については、収集した後、破砕して保管しています。市によりますと、これまでに破砕して処理した量は、平成24年度と25年度の2年間で、27人の生産者が所有する12万5000本余りとなっていて、今年度、新たに14人の生産者が所有する13万5000本ほどが処理の対象になっています。破砕処理し、チップにしたホダ木については現在、青笹町の遠野木工団地に隣接する市有地に保管していますが、今年度、新たに13万5000本を処理すると、平成25年度からの収集量が26万本ほどになる見込みで、保管場所に余裕がなくなるという課題を抱えています。市では、搬入が容易であることや住宅地から離れた場所であるなどの選定基準に基づき、新たな保管場所として宮守町砥森(ともり)の市が所有する山林の一部1ヘクタールを候補地に挙げています。昨夜の説明会では出席した住民から、どのくらいの期間、保管するのかといった質問や、近くを流れる赤沢川の水質検査を行うなどして地域住民に定期的に情報を伝えてほしいといった意見が出されていました。これに対して市の担当者が現時点での状況を踏まえながら取り組みに対する説明を行い、保管場所として了承してもらえるよう理解を求めていました。先月27日の鱒沢6区に続き昨夜開かれた宮守5区での説明会でも、出席した住民から特に異論は無く説明会を終えています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.