2014年11月10日放送

みちのくALERT2014 訓練を市民に公開

先週6日から行われてきた陸上自衛隊東北方面隊の震災対処訓練「みちのくALERT2014」がきのう(9日・日曜日)最終日を迎え、早瀬川緑地公園で訓練の様子が市民に公開されました。6年ぶりとなった「みちのくALERT」では、遠野市内で総合防災センターや運動公園を中心に、東北方面隊第9後方支援連隊などの隊員たちが大規模津波災害を想定した訓練を展開しました。また遠野市も、自衛隊や近隣の市と連携した後方支援への対処訓練を行いました。きのうは、訓練会場を早瀬川緑地公園に移し、野外入浴所や炊事所、救護所のほか、5時間かけて一時的に設置した橋などが公開されました。早瀬川緑地公園には家族連れなど800人ほどが訪れ、大規模な災害が発生した際に使用する生活支援施設を見学したり、各施設を運営する自衛隊員の説明を聞いたりして、自衛隊の災害救援活動に対する理解をさらに深めていました。野外入浴所前には、東日本大震災で被災した沿岸部の人たちが、野外入浴施設を利用した時に書き残した感謝のメッセージが展示され、そのメッセージを見た人たちは震災を風化させてはいけないという自衛隊員の思いを感じ取っている様子でした。また、救護所では、自衛隊員の中で医師や看護、薬剤師の資格を持つ人を中心に、けが人の処置や薬の処方などが行われることが紹介されていました。早瀬川では、自走架柱橋(じそうがちゅうきょう)という7トントラックに搭載された折りたたみ式の橋を連結させて架けられた橋を歩いて渡るという体験も行われました。また、遠野市消防団と自衛隊の連携訓練も実施され、早瀬川に架けられた橋を自衛隊員の誘導で消防車両が走行する訓練が行われました。さらに、自衛隊が炊き出しを行ったご飯で遠野市婦人消防協力隊が200食分のおにぎりをつくり会場を訪れた人に提供されました。きのうは、陸上自衛隊第9師団長の山崎幸二陸将が急遽、現地を訪れ、遠野で展開されている訓練の様子を視察しました。

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