2014年9月18日放送

畑わさび栽培技術習得研修会

畑わさびの栽培技術習得研修会が、きのう(17日・水曜日)青笹町の中沢地区にあるほ場で開かれました。この研修会は、畑わさびの栽培を通して、農家の所得向上と市内での栽培を定着させ産地化を目指そうと、遠野農林振興センターと遠野市六次産業推進本部が開きました。市内では、根わさびについては、主に宮守町で栽培が盛んに行われていますが、畑わさびについては、去年附馬牛町の小出地区で10アールのほ場を整備し苗を植えるなど出荷に向けての栽培が進められています。きのうは、新たに畑わさびの栽培を考えている人などおよそ30人が集まりました。研修会では、初めに岩手県林業普及指導協力員を務める石関啓志さんが、畑わさびの栽培に適したほ場の条件などを説明しました。そのなかで石関さんは、「日影を作ってくれる山林が栽培には望ましいが、土壌は、一般の農地と比べて酸性度が高いため石灰を多めに投入するなどの整備が必要になる」とアドバイスをしました。その後、中沢地区の人たちの協力で整備された10アールのほ場に、およそ3200本の畑わさびの苗が植えられました。集まった人たちは、畑わさびの成長を促すため苗の葉の先端を取る作業を行い、根が伸びにくくならないよう土深く植えないように注意を払っていました。畑わさびの苗が植えたほ場では、青笹町中沢地区の人たちが、管理を進めおよそ2年後の出荷を目指すということです。

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