2014年9月1日放送

遠野市防災訓練

きょう、9月1日は防災の日です。これに合わせて遠野市ではきのう(8月31日)、防災訓練が行われ、6000人を超える市民が参加していざと言う時に備えました。今年度の遠野市の防災訓練は台風による特別警報が発表された想定で住民避難訓練が行われ、市内全体では去年より800人以上多い6646人が参加しました。訓練は午前6時30分を過ぎると、防災無線で市内全域に避難勧告が発表され一時避難場所へ避難するよう指示が出されました。このうち、遠野町の大日地区コミュニティ消防センターにも多くの市民が避難しました。大日地区コミュニティ消防センターは、遠野町4区と15区の一時避難場所に指定されていて、訓練には、対象となる632世帯1546人のうち259人が避難しました。きのうは住民避難訓練のほかに消火器を使った初期消火と救急、それに「土のう」を使った訓練が行われました。消火器を使った初期消火が間に合うのは天井に火がまわる前までと言われています。参加した人たちは消火器のホースを燃えている物に向けてほうきで掃くようにと消防署員のアドバイスを聞きながら実践していました。遠野町4区と15区ではそれぞれ自主防災組織が既に結成され、組織の充実に向けて住民同士の話し合いが進められているといいます。訓練に参加した人たちは、万が一の場合、どう行動したらいいか防災意識を高めていました。宮守町4区の下郷地区では、およそ450人を対象に防災訓練が行われました。仕事などで訓練に参加できなかった人を除くおよそ290人が避難訓練に参加し、その後、70人ほどが集会所に集まり、初期消火訓練などを行いました。また、この日は、大雨による被害に備えるため消防職員から事前に浸水を防いだり排水路を作ったりすることができる土のうの作り方や使い方などについて説明がありました。集まった人たちは、土のうに使う土はどこで手にすることができるかなど災害時に備えて疑問に思ったことを消防職員に質問し、知識を深めていました。下郷地区の人たちは、いざという時に迅速かつ的確に行動できるよう一つ一つの訓練を確認しながら行っていました。なお、ことし11月には自衛隊の東北方面隊が中心となってのみちのくアラート2014が行われる予定になっています。

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