2014年7月29日放送

畑わさび栽培技術研修会

これから収穫期を迎える畑わさびの産地化を目指した栽培技術研修会が先週26日(土曜日)に開かれました。この研修会は、農家の所得向上支援作物として畑わさび栽培を定着させることを目的に、岩手県県南広域振興局遠野農林振興センターと、遠野市六次産業推進本部が開きました。この日は、新たに栽培を始めてみようという市内の農家など、あわせて25人が参加しました。研修会では、市における畑わさびの振興方針や、畑わさびの栽培・管理方法について担当者から説明がありました。このなかで、市農家支援室の永田裕さんは「生産者が栽培しやすい環境づくりとして、畑わさびの販路確保や市有林の活用などを検討していきたい」と話しました。また、岩手県林業普及指導協力員の石関啓志さんが「畑わさびは苗を植えてから収穫までに生育停止時期を含めおよそ1年半かかる」と話しました。そして、「良い畑わさびを作るためには、砂の混じった通気性の良い土壌で、あまり日が当たらない場所での栽培が適している」とアドバイスしました。また、研修会では、大槌町で被災し、釜石市で再建したわさび加工業者、カネ弥の金ア満也さんが出席し、「わさび生産者の高齢化で全国的に生産量が減っているので遠野産の畑わさびが収穫されたらすべて買い取りたい」と述べました。これが実現すると、生産した場合の販路が確保されるということです。この栽培講習会、今後、8月には畑わさび先進地である岩泉町の生産団地の視察など研修を行う予定ということです。

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