2014年7月23日放送

市民が市に本を寄付

遠野物語の現代語訳などを手がけている市民が、きのう(22日・火曜日)遠野市に「口語訳遠野物語」の文庫版など150冊を寄付しました。きのう、寄付のためとぴあ庁舎を訪れたのは、東穀町の昔話研究家佐藤誠輔さんです。きのうは、佐藤さんが現代語訳を担当した「口語訳遠野物語」の文庫版と自費で出版した「新訳老媼夜譚」を遠野市を訪れた人たちに読んでもらいたいと市に合わせて150冊を寄付しました。「口語訳遠野物語」は、柳田國男の「遠野物語」を佐藤さんが遠野の方言を交えながら現代語に訳し平成4年に出版され、今回、若い人たちにも親しみやすいようにと文庫化されました。また、「新訳老媼夜譚」は、佐々木喜善が、近くに住んでいた辷石谷江という人から聞いた昔話をまとめ、遠野物語の原点とも言われている「老媼夜譚」を多くの人に知ってもらいたいと読みやすいように現代語に訳し、自費で250冊出版しました。2つの本を受け取った本田市長は、「本のなかには、遠野の方言も使われていて読みやすく、遠野を知ってもらうきっかけとしても活用していきたい」と感謝のことばを述べました。また、「新訳老媼夜譚」は、遠野文化研究センターにも20冊寄付され、市立図書館で読むことができるということです。

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