2014年7月21日放送

市立博物館夏季企画展始まる

市立博物館では現在、「魂のゆくえ〜描かれた死者たち〜」と題した夏季特別展が開かれています。この特別展は、先週の土曜日から開かれていて、市内をはじめ県内のお寺に保管されている供養絵額や幽霊画、地獄絵、さらに供養人形が展示されています。鮮やかな色彩で描かれた「供養絵額」とは、亡くなった人を供養するためにその家族などが生前の姿を描きながら、あの世での生活が不自由なく過ごせるようにとの思いを込めて描かれたもので、江戸時代から明治時代にかけてお寺に奉納されていたと言われています。この供養絵額は、全国的にみても岩手にしか無い風習と言われ、特にも生活感がある絵額は遠野だけということです。また、遠野や奥州市などのお寺が所有する幽霊画や地獄絵など、死後の世界を表現した資料も展示されています。展示されている幽霊画の中には、今月(7月)いっぱいで展示が終わるものもあることから「すべての幽霊画を見るには今がお勧めです」と市立博物館では話しています。このほか、会場には供養人形なども展示されています。この特別展には、おとといときのうの2日間で訪れた人が400人を超えたということです。市立博物館夏季特別展「魂のゆくえ〜描かれた死者たち〜」は、8月31日・日曜日まで、市立博物館企画展示室で開かれています。

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