2014年7月17日放送

改修を前に綾織町民などが千葉家を見学

大規模な改修工事が予定されている国指定重要文化財の南部曲り家千葉家住宅で、きのう(16日・水曜日)、地元・綾織町民などが参加しての見学会が開かれました。この見学会は、遠野市が平成28年度からおよそ10年かけて改修工事を予定している南部曲り家千葉家住宅を、改修前に地元の人たちに見学してもらい、観光資源としての今後の活用を考えてもらう機会にと開かれました。見学会には、綾織町民など25人が参加し、見学会を主催した遠野文化研究センター文化課の黒田篤史学芸員の説明を受けながら江戸時代末期に建てられた小さい城のような茅葺民家などを見て回りました。参加者は、黒田学芸員の案内で曲り家や納屋、土蔵などを見学しました。千葉家住宅は、江戸時代末期の大型曲がり家民家としての価値が高く評価され、平成19年に国の重要文化財に指定されています。普段、観光客などにウマヤを改修した展示室だけが公開されていますが、きのうは、これまで公開されていなかった曲り家一階の座敷や、2階の居間も公開されました。見学した綾織町民にとって千葉家はなじみの深い建物であるものの、屋敷の中に初めて足を踏み入れると財力や勢力があった農家の生活様式がどんなものだったのかを目や肌で感じ取っていました。去年7月に保存活用のため千葉家当主から購入し運営を行っている市では、有識者による保存活用検討委員会をことし4月に発足させたほか、地元の綾織町地域づくり連絡協議会が中心となって活用の在り方を考える会を今月(7月)31日に発足させる予定ということです。

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