2014年6月16日放送

(仮称)大峠トンネル建設 ヒ素確認で現地試験始まる

岩手県が整備を進めている一般国道340号立丸峠工区のうち、宮古市小国地区のトンネル建設予定地の地質調査でヒ素が検出されました、そのため、環境への影響の調査が先週13日(金曜日)から始まりました。今年度中の着工を予定している国道340号立丸峠の仮称・大峠トンネル建設予定地で、去年、地質調査が行われた際に、宮古市側の坑口から300メートルの区間の2カ所で採取した泥岩に、ヒ素が含まれていることが確認されました。岩石を対象としたヒ素を規制する法律はないということですが、実際の工事では、現地で採掘した岩石を盛り土に使用することから県では環境への影響を調べるため現地での調査を行うことになりました。この日は現地で行われる調査の様子について報道陣に公開されました。試験は、国土交通省のマニュアルに基づき国の調査機関の指導を受けながら野外で3カ月間にわたり、ヒ素を含んだ岩石と土砂を混ぜたものを容器に入れ、雨水で溶け出すヒ素の濃度を調査します。遠野土木センターによりますと、昨年度の調査で検出されたヒ素は、専門家の見解として自然界に存在するごく一般的なものであると聞いており、今回の現地調査で極端な値が示されない限り、工事は予定通り進めたいとしています。また、現地調査終了後にはその結果を公表するということです。「復興支援道路」国道340号立丸峠工区では、2本のトンネル建設が行われることになっていて、宮古市側の仮称小峠トンネルは今年度から事業に着手しています。延長1・8キロメートルほどの仮称大峠トンネルについては平成27年度着工予定で平成30年度の供用開始を目指しているということです。

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