2014年3月6日放送

SL銀河試乗会

来月12日から釜石線の花巻ー釜石間を運行するSL銀河。きのう(5日・水曜日)は、本田市長などが釜石駅から遠野駅までを試乗しました。来月12日の開業を前に、試運転と試乗会が続いている、SL銀河。きのうは、本田市長などを乗せて、釜石から遠野まで試乗会が開かれました。試乗列車は午前11時に釜石駅を出発し、本田市長は3号車のボックス型の席に座りましたSL銀河は、40年ほど前の1972年に引退し盛岡市の岩手県営運動公園に展示保存されていた蒸気機関車「C58」を、JR東日本が1年余りかけて復元しました。SL銀河の名称は、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」にちなんでつけられました。客車の外観は、夜空をイメージしたブルーをベースとし、そこに「銀河鉄道の夜」に登場する星座などが描かれています。客車内は、宮沢賢治が活躍した大正から昭和初期をイメージした造りで、座席は木製の赤色、網棚の上にはステンドグラスなどの装飾が施されています。そのほか車内のいたるところにはSLの写真や、宮沢賢治の書籍、賢治が愛用した帽子のレプリカなどが展示されていますまた、1号車にはプラネタリウムがあり、「銀河鉄道の夜」をモチーフにした10分間のプラネタリウムを見ることができます。SL銀河は土日を中心に年間およそ80本運行する予定で、主に土曜は花巻発、日曜は釜石発で2日間かけて往復します。本田市長は、SLに揺られながら幼少期のことを思い出していました。釜石を出発して1時間40分。44.2キロメートルの距離を、平均時速45キロメートルでゆったりと、力強く走ったSL銀河は、遠野駅に到着しました。営業運転がはじまると遠野駅ではSLの給水を行うことからおよそ1時間停車します。鉄道ファンや観光客が遠野を訪れることが期待され、市では宿泊や2次交通などの経済効果をおよそ3億円と見込んでいます。SL銀河はすべて指定席で、指定券は今月12日からみどりの窓口などで販売されるということです。

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