2014年2月21日放送

市内郷土芸能3団体40年ぶりに県指定

岩手県文化財保護審議会は、きのう(20日・木曜日)、駒木鹿子踊り、長野獅子踊り、板澤しし踊りの3件を、県の無形民俗文化財にするよう県教育委員会に答申しました。今回、県の文化財として答申されたのは、県内合わせて5件で、このうち遠野からは3件です。去年9月、県の文化財保護審議委員が遠野を訪れ、駒木鹿子踊りと長野獅子踊りは遠野に伝わる鹿子踊りのルーツになっていること。そして、板澤しし踊りは、保存会が現在も活発に普及活動をしていることから今回の答申となりました。このうち駒木鹿子踊りは、松崎町駒木地区に伝わる鹿子踊りで、頭に長いカンナガラをつけ種フクベ、子踊り、中太鼓などを従えるのが特徴です。頭につけるカンナガラが印象的であることからカンナガラジシとも呼ばれています。長野獅子踊りは、小友町長野地区に伝わる獅子踊りで、長野地区にある西来院を開創した與庵篤隆和尚に同行してきた東山五書が慶長2年に子孫繁栄を願って伝えたと言われています。板澤しし踊りは、上郷町板沢地区に伝わるしし踊りで、今回答申された駒木鹿子踊りの系統に属しています。今回答申された文化財については、県教育委員会が来月に審議し指定される見通しということです。市の文化財で県の無形民俗文化財に指定されることになると昭和49年2月に指定された青笹しし踊り、早池峰しし踊り以来40年ぶりとなります。そして、市に所在する文化財は、国指定文化財4件、国選定文化財1件国登録文化財7件県指定文化財15件市指定文化財198件となります。

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