2014年1月28日放送

ニホンジカ捕獲応援隊員養成講座

ニホンジカの捕獲応援隊員を育成する講習会がきょうから(28日・火曜日)始まりました。捕獲応援隊員は、狩猟免許を持たない人が狩猟免許を持つ人の補助者として所有または管理する農地の範囲内でわなの管理と見回りを行います。捕獲応援隊員を育成する講習会は、きょうから始まり、午前中は市内の農家と緑峰高校の生徒あわせて35人が参加しました。講習会では市内の鳥獣被害の現状などについてや狩猟免許を持たない人の有害鳥獣捕獲への参加などについて説明があった後、わなの仕組みと設置方法について実技が行われました。捕獲応援隊員は、わなの設置はできませんが、鳥獣被害対策実施隊のメンバーから説明を受けながら管理をするわながどのような流れで設置されるのか学んでいました。また、緑峰高校の畑でもニホンジカによる被害を受けていることから講習会に参加した生徒たちもわなの仕組みを知ろうと真剣な表情で実技を行っていました。市内のニホンジカによる農作物の被害は昨年度およそ1億4600万円で県内で最も多い被害額が出ています。遠野市は、県内で初めてとなる捕獲応援隊員を設置することで、狩猟免許を持つ人がわなの見回りの負担を軽くでき、活動範囲の拡大につながることなどにより、ニホンジカによる農林水産業などの被害防止に効果を期待しています。育成講習会を受講した人は、4月から捕獲補助者として活動することになります。育成講習会は、今年度についてはきょうの午後と2月1日の3回となっていますが、市では、来年度以降もこうした講習会を予定しているということです。

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