2013年12月18日放送

いわて周産期医療フォーラム

いわて周産期医療フォーラムが、今週15日に(日曜日)、あえりあ遠野で開催されました。このフォーラムは、保健医療や福祉などの技術水準の向上を目的に、岩手の周産期医療について意識を高めようと開催されました。会場となったあえりあ遠野には、県内の周産期医療や消防関係者などおよそ140人が参加しました。フォーラムでは、遠野市助産院「ねっと・ゆりかご」の監督医で県立大船渡病院の小笠原敏浩副院長が災害時の母子手帳の利用状況や電子化の意義について講演を行いました。小笠原副院長は、沿岸部の妊婦や看護師などの調査から震災後の動向と母子手帳の利用状況を紹介し、母子手帳の有用性を認めながらも災害時の紛失や流失に備えて電子化やクラウド化の推進を提言しました。また、インターネット回線を利用した県の周産期医療情報ネットワーク「いーはとーぶ」を活用して病院と各自治体の情報連携の重要性についても訴えていました。この他にも医療関係者や救急隊のスキルアップを目的とした信州大学医学部の金井誠教授による「産科急変時の対応について」の講演も行われました。会場に集まった人たちは、今後の周産期医療のあり方について理解を深めた様子でした。

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