2013年11月19日放送

民俗芸能「笛の技術講習会」

民俗芸能に欠かせない笛の技術講習会が先週土曜日(16日)と日曜日(17日)の2日間、市民センターを会場に開かれました。この講習会は、笛の基本的な演奏方法や指導技術を学んでもらい後継者の育成と各芸能団体の親睦につなげようと岩手県文化財愛護協会が県内各地を会場に毎年開いています。東日本大震災からの復興には、それぞれの地域に伝わる民俗芸能の伝承が欠かせないことからことしは沿岸地区の人も気軽に参加できるよう遠野市が会場となりました。講習会には、遠野市内はもちろんのこと県内各地から民俗芸能に携わる人や興味のある人などおよそ60人が集まりました。初日のはじめには全体会が開かれ、盛岡無形民俗文化財保存連絡協議会の藤沢清美会長が、笛の正しい持ち方や演奏の仕方など実際に音を出しながら説明しました。全体会が終わると今度は初心者からさらなるレベルアップを目指す上級者まで難易度別に講習が行われました。未経験者が集まる初心者コースでは、肩を回してリラックスし安定した音を出すために自分の息が一定に出ているか確認したり笛と唇を平行にして音を出す練習をしたりしていました。指導を受ける人たちは、少しでもコツをつかもうと笛の構え方や音の出し方など笛の基本的な演奏方法を真剣に学んでいました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.