2013年11月14日放送

救急医療講演会

市内の医療、福祉、消防関係者を集めた遠野市救急医療講演会が、きのう(13日)、あえりあ遠野で開かれ、ドクターヘリの運航状況について理解を深めました。この講演会は、最新医療の現状や先進地の取り組みなどの講演を通じて、市内の開業医や勤務医、福祉、消防関係者のスキルアップを目的に遠野市医師会が主催しました。きのうは、市内の開業医や県立遠野病院の医師、福祉、消防関係者などおよそ70人が参加しました。講演会では、岩手県高度救命救急センター特任准教授の山田裕彦医師が去年の5月から岩手県が導入したドクターヘリの運航状況について説明をしました。山田医師によりますと、ドクターヘリを活用することで矢巾町にあるヘリポートであれば沿岸や県境に位置する市町村まで最大で30分で到着することができ、遠野までだったら15分ほどで到着できるという話がありました。また、昨年度のドクターヘリの要請件数は307件あり、この内、256件運航したことや、今年度の要請件数は、今月10日現在、278件でこの内、225件で運航されたことが話されました。また、ドクターヘリでの搬送の場合、乗ってくる医師が患者を引き継ぐので、地域病院での医師の不在時間を減らすことができ、救急医療と地域医療の両立が図れるという説明もありました。終わりに山田医師は、ドクターヘリが運航されてからこれまで遠野消防署からの要請件数は、6件と少ないことに触れ「もっとドクターヘリを活用してほしい」と参加者に訴えていました。この山田医師の講演会を通じて参加者たちは、ドクターヘリの有効性や活用について理解を深めていました。

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