2013年11月6日放送

市立博物館秋季特別展「西のメルヘン東の昔話」

遠野市立博物館では、現在、白雪姫などグリム童話を手掛けたグリム兄弟と遠野出身で民話研究の先駆者・佐々木喜善をテーマにした秋季特別展「西のメルヘン東の昔話」が開かれています。この特別展は、グリム童話を手掛けたドイツのグリム兄弟の兄・ヤーコプ・グリムが亡くなってから150年となるのと「遠野物語」の基となる話を柳田國男に伝え、「日本のグリム」と呼ばれる佐々木喜善が亡くなってから80年を記念して開かれています。会場には、出版された書籍など72点が展示され、喜善とグリム兄弟の生涯や昔話がどのように発掘され保存されてきたのかを紹介しています。こちらは、1857年にドイツで発刊された「子どもと家庭のメルヘン」いわゆるグリム童話です。グリム兄弟は、「白雪姫」や「赤ずきん」をはじめとする民衆の中で伝わってきた物語を収集し本にまとめられました。彼らの研究は、昔話研究のモデルとして日本をはじめ各国に影響を与えました。また、こちらは、喜善がまとめた「江刺郡昔話」です。大正11年に発刊され、今では一般的な言葉となっている「昔話」という言葉を初めて書名に使用した作品で、のちに喜善が「日本のグリム」と称えられる代表作となりました。秋季特別展「西のメルヘン東の昔話佐々木喜善とグリム兄弟」は、今月23日まで、市立博物館で開かれています。なお、来年度にはドイツのグリム童話博物館でも同様の展示会の開催が予定されています。

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