2013年10月31日放送

市民健康講座

10回目となる市民健康講座が先週20日(日曜日)に開かれ、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが「がんとともに生きる」と題した講演を行いました。この講演会は、健康づくりや病気の予防について学び健康意識を高めようと遠野市と遠野市医師会が毎年開いています。会場には、およそ540人の市民が集まり鳥越さん自身のがん経験を交えた講演に耳を傾けました。講演を行った鳥越さんは、8年前に大腸がんを発症しそのあと肺や肝臓などに転移しましたが、4回の手術を乗り越え今では、ホノルルマラソンに挑戦するまで回復しました。自身のがん経験を時折ユーモアを交えながら話した鳥越さんは、講演の最後に「2人に1人はがんにかかり3人に1人はがんで亡くなる時代なのにがんの受診率は低い」「がんは、ほかの病気と違い痛みなどのお知らせをしてくれないので自分から探しにいくことが大切」と話しがん検診の受診を呼び掛けました。会場を訪れた人からは、「がんは、怖いイメージがあったが講演で早期発見すれば恐れることはない病気だと聞いて安心した。日ごろの健康管理とがん検診を心がけていきたい」などと感想が聞かれ、健康の大切さを改めて学んでいました。市民健康講座では、がん検診の重要性が訴えられていましたが遠野市では、がんの早期発見に向けてどのようなことに取り組んでいるのでしょうか。遠野健康福祉の里によりますと市内では、年間を通して5人に1人ががんで亡くなっているということです。市では、がんの早期発見に向けて胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん乳がん、子宮けいがんの6種類の検診を時期を分けて行っています。市内のがん検診は、年間を通して毎年およそ15000人が受け、そのうちおよそ30人が毎年がんが発見されています。また、そのうち半分以上は、早期に発見されているということです。市では、広報遠野や市のホームページのほか対象者には、通知書を送付しがん検診の受診を呼び掛けています。がん検診に関するお問い合わせは、遠野健康福祉の里電話62-5111までお願いします。

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