2013年10月4日放送

馬搬ワークショップ

日本とイギリスの馬搬の技術や歴史について考える交流会が、きのう(3日)綾織町で開かれました。馬搬とは、馬を使って山から木材を運ぶ作業のことです。かつては全国で行われ、遠野でも昭和の中頃まで40人以上がチームを組んで行っていましたが、林業の機械化などで現在、遠野では3人が継承するだけとなっています。この交流会は、馬搬の良さを見直してもらい、広く普及しようと遠野馬搬振興会がイギリスの馬搬協会の会長やイギリス出身の環境保全活動家C・Wニコルさんなどを招いて初めて開きました。会では、遠野馬搬振興会のメンバーが馬を使って長さ4メートルの木材を運ぶ作業を披露しました。馬は、かつて北海道のばんえい競馬で活躍した力自慢の2頭で、技術継承のための一翼を担っています。そして遠野馬搬振興会の岩間敬さんが「馬搬の伝統を守りながら人の技術と、馬の力を融合させ後世に継承したい」と話していました。また会の中で、イギリスでは馬搬に小型の馬を使い女性も携わっていることなどを語り合いお互い日本とイギリスの技術や歴史を感じとりながら交流を深めていました。遠野馬搬振興会では今後、綾織町の9ヘクタールの山林を活用して市民向けの体験会などを開催し馬搬の普及に努めたいとしています。

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