2013年9月30日放送

佐々木喜善祭

遠野物語の話者、佐々木喜善の命日にあたるきのう・29日、土淵町で、郷土の先人を偲ぶ没後80年「佐々木喜善祭」が行われました。喜善は、明治19年10月5日に土淵町山口に生まれ、「遠野物語」をまとめた民俗学者の柳田國男に、もととなる遠野の民話を伝えた話者として知られています。喜善は、昭和8年に病のため48歳で亡くなりました。命日にあたる9月29日には毎年、「偲ぶ会」が開かれ、きのうは、喜善の子孫や関係者などおよそ70人が集まり、墓前で静かに手を合わせました。また、伝承園で開かれた佐々木喜善祭では、恒例となっている昔話の発表が行われ土淵保育園の園児たちが「語り部」となり、昔ばなしを披露しました。さらに、ことし初めて宮沢賢治記念館の牛崎敏哉副館長が喜善と賢治の没後80年ということから訪れ、喜善のひ孫の佐々木泰宏さんと喜善と賢治の出会いと題して朗読をしました。会場に集まった人たちは朗読などを聞きながら郷土の先人を偲んでいました。なお、喜善祭は誕生日にあたる10月5日まで開催され伝承園内の曲がり家で語り部による昔ばなしが披露される予定です。なお、10月6日まで市立博物館で佐々木喜善没80年記念事業として特別展「佐々木喜善と宮沢賢治」が開催されています。足を運んでみてはいかがでしょうか。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.