2013年9月2日放送

防災訓練行われる

9月1日の防災の日を前に遠野市防災訓練が先月31日に行われ、参加した市民は災害が発生した際の避難体制などを確認しました。防災訓練は、午前7時、遠野で震度5強の地震が発生したという想定のもと行われました。訓練は、市内一円そして総合防災センターと穀町西公園を会場に実施され、消防や自衛隊、市民などが参加しました。耐震性防火水槽を備える穀町西公園には、遠野町3区の住民たちおよそ120人が雨の中、落ち着いた様子で避難しいざという時のための防災意識を高めていました。公園では、3区の住民たちで組織する消防団が火災が発生したという想定で地下タンクの水を使って初期消火訓練に取り組みました。また、婦人消防協力隊は、炊き出し訓練を行い、声を掛け合いながら袋に米と水と梅干を手際よく詰め150人分の食糧を準備しました。参加者は今回の訓練を通じて協力体制や避難場所を改めて確認していました。遠野市は、訓練開始とともに青笹町の総合防災センターに災害対策本部を設置し、情報収集などの訓練にあたりました。遠野市消防団は井手純団長をはじめ413人がいざという時に備え情報伝達などの訓練にあたりました。また、防災訓練で遠野警察署が警察署の機能を移す訓練を行いました。遠野警察署は、大規模な災害が発生し、庁舎が機能できなくなった場合、災害警備業務などを総合防災センターで行う協定を去年11月に市と行っています。今回は、警察庁舎が倒壊の恐れがあるという想定で訓練が行われ、署員たちは無線の送受信の確認などを行っていました。今回の防災訓練では、総合防災センターと地区センターを結んでの通信の実証訓練も行われました。この実証試験は、災害に強いネットワークづくりを目指し、遠野テレビのインターネット回線を使って市と東京に本部を置く情報通信の研究機関が行いました。今回、地区センターから総合防災センターに上がってきた安否確認や災害情報の共有が災害対策本部と適切に行われるかという訓練でした。この日の訓練ではトラブルもなくスムーズに行われましたが、今後は、災害時に市民にどういう情報を提供するべきかなど検証していくということです。ことしは、5770人の市民が住民避難訓練に参加し、有事の際に備えました。市では、「災害はいつ起きるかわからないだけに今回の訓練が訓練に終わらないよう一次避難場所の確認などいざという時に備えておいてほしい」と話していました。

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