2013年8月29日放送

市長記者懇談会

遠野市は、東日本大震災の後方支援活動の記録と検証結果を1冊にまとめた記録誌を発行し、来月からは希望者への販売が始まります。後方支援活動検証記録誌の発行は、きょう(29日)開かれた市長記者懇談会で発表され内容が明らかになりました。記録誌は、被災地の後方支援活動の記録と遠野市後方支援活動検証委員会が検証した成果や課題を全国に広く紹介し、確かな記録として将来の減災にも役立てようと発行されました。内容は、全部で343ページあり震災による市内の被害状況から避難所の運営や医療・保健活動、物資や燃料の調達などの詳しい記録が700枚の写真とともに紹介されています。作成にあたり市では外部の客観的な検証を行うため静岡県や関西広域連合のインタビューも掲載していて、今後の広域災害における減災と後方支援活動に役立てることができる内容にしたということです。記念誌は、2000部を発行して支援が寄せられた自治体や団体に配布されるほか、3000部増刷して9月9日月曜日から店頭販売をはじめ希望する人へ販売することにしています。また、きょうの記者懇談会では今月9日に発生した記録的大雨による被害状況が報告され、市内の被害総額はおよそ5千万円に上ることがわかりました。今月9日に発生した記録的な大雨は市内でも局地的に見舞われ附馬牛町の馬越(まごし)地区では154ミリと昭和61年以降記録している最大連続降雨量の中で3番目に多い雨量となりました。これにより市内では人の命にかかわる被害はなかったものの住宅や農地のほか道路、河川(かせん)、水路など73件の被害が発生し、被害の総額はおよそ5000万円となっています。大雨による災害復旧にかかる費用は一般会計補正予算案に盛り込み9月6日から始まる市議会定例会に提出することにしています。9月の市議会定例会に提出される一般会計補正予算案は、大雨に伴う災害復旧のほか防災対策と復興支援に要する事業費が中心に盛り込まれ補正予算額は1億555万7千円、予算の総額は183億8千855万7千円と予定されています。きょう開かれた記者懇談会の模様は、遠野テレビデジタル10チャンネルできょうとあすは午後8時からあさっては午前8時から放送します。

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