2013年8月12日放送

夏季特別展 佐々木喜善と宮沢賢治

遠野市立博物館では現在、遠野出身で民話研究の先駆者・佐々木喜善と、花巻出身の作家・宮沢賢治の夏季特別展が開かれています。この特別展は、「遠野物語」の元となる話を柳田國男に伝えた佐々木喜善と、作家・宮沢賢治が、ともに亡くなってから80年になることから開催されています。会場には、2人の生涯を紹介するコーナーのほか、2人が交わした手紙や原稿、日記など103点が展示されています。こちらは、賢治が喜善に送った手紙です。喜善が、賢治の童話「ざしき童子のはなし」を、雑誌で拝見したと書いて送った手紙の返信で、ざしき童子のはなしの原稿も同封されていました。この手紙のやりとりがきっかけで、2人の交流が始まったといいます。このほか喜善が柳田國男に直接昔話を読み聞かせた日のことが綴られた日記など貴重な資料が並べられています訪れた人は、喜善と賢治の作品に触れ、2人の民俗学への思いや知識の豊かさを肌で感じていました。夏季特別展「佐々木喜善と宮沢賢治」は、10月6日まで、遠野市立博物館で開かれています。

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