2013年7月9日放送

ニホンジカによる農作物被害防止に関する講演会

ニホンジカによる農作物の被害防止に関する講演会がきのう(8日)緑峰高校で開かれました。生徒たちは、ニホンジカの生態と対策について理解を深めました。この講演会は、遠野市内でも大きな課題となっているニホンジカの食害などについて学ぼうと緑峰高校が開きました。会には生産技術科の2年生40人が参加し森林総合研究所東北支所の堀野眞一さんから話を聞きました。この中で堀野さんは、シカは高く跳べるため侵入を防ぐためには高さ2メートルから2.5メートルの柵(さく)を設置する必要があると語りました。また「柵などで被害を防ぐだけではなく捕獲にも力を入れ天然資源として加工品などを作ることがシカ対策の1つになる」と話し被害対策と捕獲対策を同時に進めることの重要性を訴えました。市によりますとニホンジカによる市内の農作物被害は昨年度1億4000万円を超えています。飼料作物への影響が大きく畑などに入り込み豆などの農作物が食べられる被害が出ているということです。緑峰高校では、牧草やリンゴなどが鹿に食べられる被害が出ていることから穴を開けられた柵の修繕(しゅうぜん)を行うなどの対策をとることにしています。

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