2013年4月12日放送

山形・南陽市長 木工団地を視察

山形県南陽市の塩田秀雄市長がきのう(11日)青笹町の木工団地を訪れ、集成材の加工の様子などを視察しました。山形県南部に位置する南陽市では、老朽化のため新しく文化会館を今年秋から建設する予定です。塩田市長は、文化会館で使う南陽市の木を集成材に加工依頼する候補の一つとして東北最大級の集成材加工施設で実績も豊富という木工団地の様子を確認しました。新しくできる文化会館は、市有地およそ2万3000平方メートルの敷地におよそ6700平方メートルの建物が建設される予定で全国で初となる大型木造耐火建築物となります。塩田市長は、南陽市からおよそ1万5000立方メートル分の木が運ばれても対応がしっかりできるかなど状況を確認していました。南陽市では、今月中に文化会館を建設する業者を決めるとしています。仮に集成材加工の業務を受けることが決まると木工団地にある遠野グルーラムとリッチヒル遠野が南陽市からおよそ300キロ離れた遠野市に木材を運び製材と集成材の加工をし納品するまで行われることになります。工事の始まりが今年秋のため、発注が決まると遠野グルーラムとリッチヒル遠野では直ちに作業に取り掛かかることになります。作業はおよそ1年の予定で売り上げ総額はおよそ16億円と見込まれています。これは、遠野グルーラムとリッチヒル遠野の2年分ほどにあたるということで木工団地の活性化に弾みがつくことが期待されます。現場確認の後、塩田市長や市の担当職員などは南陽市では木造の大型施設は初めてということで運搬方法などについて遠野グルーラムとリッチヒル遠野の担当者に質問していました。交渉にあたる遠野グルーラムの白岩久男代表理事は、「能力を精一杯発揮し協力をしたい」と話していました。

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