2013年3月25日放送

放射性物質被害牧草の対策に係る畜産農家説明会

放射性物質により被害を受けた牧草の対策に係る畜産農家説明会が始まり、初日のきょう(25日)は小友町と綾織町で開かれました。遠野市内には、牧草など放射性物質の被害を受けた畜産農家がおよそ650戸あり、そのうち、午前中に説明会が開かれた小友町には100戸ほどあります。会場に集まった小友の畜産農家20人に対し初めに遠野農林振興センターから平成25年2月末現在の市内の牧草地除染状況が説明されました。この中で平成24年度の牧草地再生対策事業は、申請面積およそ4050ヘクタール中牧草地を掘り起こす耕起や炭酸カルシウム散布まであるいは、牧草の種まきまで終わったものがおおむね508ヘクタールであることが説明されました。また、25年度の県や市などで組織する被害対策連絡会の方針で農家ほ場の除染については、農家自力で行うものを25年度中に遠野市畜産振興公社分も転作田を中心に行い平成26年度までに除染作業のすべてを終了したいとしています。その他、公共牧場は、寺沢・石羽根・高清水・大出・笛吹の各牧野は25年度ですべて終了し、荒川牧野・貞任牧野は26年度までにすべて終了したいと説明がありました。また、遠野市からは、県内市町村で一番早く取り組んでいる汚染牧草の焼却処理に関し各畜産農家が保管しているミニロール牧草やロール牧草の集中保管施設搬入を4月上旬から6月末日とする計画が説明されました。集まった畜産農家からは、「牧草地に水路があるため掘り起こしが出来ない耕起不能地はどうなるのか」「東京電力の賠償はどうなっているのか」など意見が出されていました。なおこの畜産農家への説明会はあさって27日まで開かれることになっています。詳しいことについては市畜産振興課電話60―1510までお願いします。

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