2013年3月22日放送

ドクターヘリとの連携訓練

去年の5月に岩手県が導入したドクターヘリを使って県立遠野病院から患者を転院搬送する訓練がきょう(22日)総合防災センターヘリポートで行われました。この訓練は、ドクターヘリを使って遠野病院から心疾患患者の転院搬送をシミュレーションし、遠野病院が搬送要請の手順を確立するため初めて行われました。きょうの訓練では、遠野病院から搬送の要請を受けた遠野消防署がドクターヘリの発着場所に指定されている総合防災センターのヘリポートに患者を搬送します。また、ドクターヘリは、医師を乗せて矢巾の基地を飛び立ち搬送要請を受けてから30分以内に総合防災センターに到着しました。そして、待機していた救急車からドクターヘリで搬送するため後部で患者の収容や医師と看護師による患者の容体など情報の引き継ぎが訓練されました。訓練の後、遠野消防署の職員を集め岩手医科大学の医師からドクターヘリの搬送に関しての説明があり、遠野市から車で盛岡市に搬送すると時間が1時間以上かかるが、ドクターヘリだと15分ほどで到着できるという話がありました。そのほか、救急車での搬送は医師が付き添うことになるがドクターヘリでの搬送だと乗ってくる医師に引き継ぐので地域病院における医師の不在時間を減らせ救急医療と地域医療が両立できると説明がありました。きょうの訓練は1時間ほどで終了しましたが、今後、県、遠野消防署、遠野病院では、ドクターヘリの活用を促進していきたいとしています。なお去年5月からきのう21日まで遠野消防署からのドクターヘリへの出動要請は2件で遠野病院からの出動要請は無いと言うことです。

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