2013年3月18日放送

シイタケホダ場除染作業 生産者説明会

放射性物質汚染による出荷規制となっている露地栽培シイタケのホダ場除染などについての生産者説明会がきょう(18日)六日町の遠野地区合同庁舎で開かれました。遠野市の露地栽培シイタケは去年春の検査で国の食品中の放射性物質基準値100ベクレルを超えるものが全体の30%、ホダ木の指標50ベクレルを超えるものが全体の20%となり去年5月から出荷規制となっています。今回の説明会は、ホダ場の除染の仕方を紹介し生産者に実施してもらうことで放射性物質の濃度を低くして生産を再開するため実施されました。会場には、市内83人いるシイタケ生産農家からおよそ40人が集まりました。説明会では、紫波町にある岩手県林業技術センターの高橋健太郎上席専門研究員から県林業技術センターが行ったホダ場の環境改善効果調査が説明されました。説明で、高橋研究員は、去年春に県南部を中心に露地シイタケ栽培地を調査した結果放射性物質の値が地表の落葉層と呼ばれる落ち葉が堆積している地層の値が高いことを話しました。また露地栽培シイタケは雨水や地表から放射性物質の影響を受けているとして落葉層から5センチメートル程度地表を除去することで地表からの影響を低減できたとして除染の重要性を説明しました。その他、遠野農林振興センターから除染は、原則として生産者が行うこと県と市が費用を負担することや作業の内容などが説明されました。また、集まったシイタケ農家からはこのままシイタケを生産して行く不安や今後の放射性物質の影響東京電力による賠償の遅れに対する意見も出されていました。なお、来月は現地指導会が予定されていてきょうの説明会で出た内容が実演を交えてさらに詳しく説明されるということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.