2013年3月4日放送

流しびな

遠野町家のひなまつりを締めくくる「流しびな」の行事がきょう(4日)、市民センター前の来内川親水公園で行われました。この「流しびな」は、桃の節句に自分の汚れや災いなどを、紙の「ひとがた」に移し、それを水に流して身を清める無病息災を祈る行事です。遠野の昔話しには、来内川の上流で行われていた流しびなの習わしにまつわるものもあり、これを遠野商工会女性部が復活させて今年で5回目となります。きょうは初めに神事が行われ、ひなまつり期間中に訪れた人たちから寄せられた「ひとがた」が清められました。そして行事に招かれた幼稚園と保育園の園児たちが雛まつりの歌を披露し、その後、清められた約2千体の「ひとがた」を川に流しました。川岸に並んだ園児たちは紙の舟に乗せられた「ひとがた」をそっと川に投げ込んではゆっくりと流れていくのを見守りながら、関係者と一緒になってみんなが無事で過ごせるよう祈っていました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.