2013年2月4日放送

いわて周産期医療フォーラムin遠野

周産期医療の震災後の変化やネットワーク技術を使った妊婦サポートなどについて学ぶ周産期医療フォーラムin遠野がきのう(3日)あえりあ遠野で開催されました。このフォーラムは、保健医療や福祉などに関し、技術水準の向上などを目的とした厚生労働科学研究費補助金を活用し岩手の周産期医療を高めようと開催されました。今回は、震災時の被災地後方支援のほか遠野市助産院と県立大船渡病院・釜石病院の3つの機関でネットワークを組み妊婦などを支援した遠野市の事例について学ぶため遠野を会場に開かれました。会場には、県内の助産師や消防関係者のほか遠くは香川県から150人が集まりました。きのうは初めに助産師と救急隊の技術向上セミナーが行われた後、「震災にも強い安産の里いーはとーぶを目指して」と題したフォーラムが開催されました。2人の講師が宮城県福島県での周産期妊婦統計や課題などを講演した後遠野市助産院の監督医でもある県立大船渡病院の小笠原敏浩副院長が「遠野・大船渡・釜石の小さな命を守る周産期医療連携」として講演をしました。この中で小笠原副院長は普段、大船渡病院で遠野市助産院の情報など遠隔健診を行っているが震災が起きてから大船渡と釜石の病院がその機能を果たせなくなった時遠野市助産院がその役割を果たしたことを紹介しました。また、今回の震災で見えてきたものとして遠野の地理的条件を踏まえ沿岸地域と岩手医科大学総合医療センターの小児・周産期の後方支援、連携、搬送の拠点としての遠野市の機能を検討していくことが必要と話しフォーラムを締めくくりました。会場に集まった人たちは、最後まで話を熱心に聞き今後の周産期医療について理解を深めた様子でした。

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