2013年1月9日放送

市が原木シイタケ出荷自粛に伴う助成事業を開始

市内で露地栽培された原木シイタケは国の基準値を超える放射性物質が検出されたことで去年5月から現在も出荷が制限されています。これに伴い、市では3年の計画で購入経費などの一部を助成することとし、きょう(9日)、生産者を対象とした説明会が開かれました。きょうの説明会には、原木栽培シイタケの生産者のほか岩手県、遠野市、JA花巻、遠野地方森林組合が出席し、はじめに放射能被害対策のこれまでの取り組みについて報告がありました。つづいて、市の担当者から今年度から3年計画で実施される「遠野市原木栽培しいたけ生産継続緊急対策事業」について説明がありました。この事業は市内の原木栽培シイタケ生産者と今後生産しようとする人を対象に原木の購入・調達や種駒の購入に係る経費の一部を助成するものです。原木の購入・調達については1本あたり最大75円、種駒の購入については最大で、かかった経費の2分の1の額を助成し、遠野産原木栽培シイタケの生産継続を図ります。また、今年度分についてはきょうから今月31日まで申請を受付け、年度内に支払いを完了して確認書類を提出すれば助成を受けることが出来るということです。この他、県や市では平成25年度からホダ場の除染を実施することで現在、生産者の負担がない最も効果的な除染方法を検討しており、近く、改めて説明会を開催する予定です。なお、購入経費への助成事業については平成26年度分まで継続して実施予定で、市では、まだまだ厳しい状況ではあるものの原木栽培シイタケの生産継続を生産者に求めていました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.