2012年11月29日放送

汚染牧草の本焼却処理始まる

福島第一原発の事故の影響で放射性物質に汚染された牧草についてきょう(29日)から清養園クリーンセンターで一般のごみと混ぜて燃やす焼却処理が始まりました。汚染牧草の焼却処理開始に合わせてきょうは前処理をする関係施設も公開されました。汚染された牧草は、クリーンセンターの敷地内にある前処理施設で専用の機械を使って裁断したあと一般のごみと混ぜて燃やし最終処分場に埋め立てられます。きょうは、牧草の放射線濃度や総重量が報告され本田市長が焼却開始を指示しました。放射性物質に汚染された牧草の処理をめぐっては今年8月に行った試験焼却の結果、焼却した灰の放射性物質濃度が国の基準より厳しく定めた1キログラム当たり6400ベクレルの基準値を下回ったことを確認しています。また、焼却する量を調整することで安全に処理できることも確認しており、さらには住民への説明を重ね理解が得られたとしてきょうから本焼却が始まりました。市によりますと市内の畜産農家が抱える汚染牧草はおよそ1500トンで、今後は1日1トンを目安に一般ごみと混ぜて焼却処理することになります。現在、抱えている牧草をすべて焼却するにはもっとも長くて6年かかる見通しで、初日のきょうは1日の目安通り1トンの牧草が焼却処理されました。今後も市では厳重な管理の下での作業と検査データを公表することで市民の理解を得ながら作業を進めることにしています。

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