2012年11月1日放送

横断道樺トンネル防災訓練

沿岸地域への復興支援道路として初めて今月25日に供用が開始される東北横断自動車道釜石秋田線・宮守東和間の樺トンネルできのう(10月31日)多重事故を想定した防災訓練が行われました。この訓練は、25日の開通に先立ちトンネル内の多重事故を想定し迅速な人命救助と交通誘導など被害を最小限に抑えることを目的に実施されました。訓練には、トンネルを管理する国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所のほか遠野市、花巻市、奥州金ヶ崎地区の各消防本部、県警察、医療機関などから100人以上が参加しました。今回、宮守東和間に5つあるトンネルの中で長さおよそ2kmと一番長い樺トンネル内で行われた訓練は、トンネル内3カ所で事故と共に火災が発生したという想定のもと実施されました。訓練は、事故発生直後の避難や初期消火から行われ、いち早く到着した高速道路交通機動隊による残留車両の除去作業に続き、地理上現場に近い花巻市消防本部東和分署の消防隊が消火と救助を開始します。また、消防相互応援協定に基づき応援要請を受ける遠野市消防本部からは、21人が参加し事故現場での消火訓練や車に取り残された負傷者の救出訓練などが本番さながらに実施されました。最後はトンネル外へ負傷者を搬送後、各消防の救急隊と県立胆沢病院DMAT隊との応急救護訓練と救急車搬送までが行われ、訓練が終わりました。この他、トンネルの外ではインターチェンジでのゲートの遮断と県防災ヘリからの情報伝達訓練も行われています。

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