2012年10月25日放送

遠野北小で原爆被爆者講演会

きのう(24日・水曜日)遠野北小学校で原爆被爆者の講演会が開かれ、その時の映像が届きましたのでお伝えします。この講演会は、6年生64人を対象に総合学習のひとつとして戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えてもらおうと開かれたものです。この日、自らの被爆体験を児童たちに語ったのは岩手県原爆被害者団体協議会会長の伊藤宣夫さんです。原爆が投下された時、伊藤さんは17歳で爆心地から4キロほど離れた宇品地区で軍隊の通信の仕事をしていました。60年以上たつ今でも当時の記憶は鮮明に残っていて伊藤さんは被爆した1945年8月6日の事を生徒たちに話していました。軍に入隊した時は国のためなら死ぬ覚悟だったものの、原爆が広島に投下され被災者の救出に当たり街の状況を目にした時は、もう戦争が嫌になったと当時の心境を語りました。この日の講演で伊藤さんは「平和と命の大切さについて一人一人が考えを持ちながら日々生活してもらいたい」と児童たちに話しかけ、児童たちもまた、戦争の悲惨さや平和と命の大切さについて、考えを深めた様子でした。

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