2012年10月24日放送

市長記者懇談会

遠野市は、放射線物質を含む牧草の焼却処理開始日を11月下旬に変更したことなどを発表しました。これはきょう(24日水曜日)開催された市長記者懇談会で本田市長が発表したものです。それによりますと、10月からの放射性物質を含む牧草の本格焼却実施が、11月下旬に変更になったのは、前処理施設に使用するテントが特殊素材であり、かつ、品薄なことから納期が予定よりも遅れているためとしています。つぎに焼却処理計画が説明され、汚染牧草を焼却しやすいように裁断する前処理作業場を設け、焼却施設に搬入。焼却施設では、一般ごみの搬入量を勘案しながら汚染牧草を混合焼却する。その後焼却したあとに出る焼却灰を最終処分場に埋却するとしています。この過程においては、放射性物質濃度や放射線量を毎日及び週に1回・月に1回測定するとしています。また、焼却停止基準などについて、焼却灰については1キログラム当たりの放射能濃度が6400ベクレルを超えた場合空間線量については1時間当たりの空間放射線量が0.23マイクロシーベルトを超えた場合。排ガスについては、国の定める管理基準値1を超えた場合。放流水管理基準については、国の定める管理基準値1以下、としています。今後は、汚染牧草集中保管施設候補地の選定や地区住民説明会などを開催し、市民の安全確保と不安の解消をしながら11月下旬から本格焼却を開始したいということです。次に平成25年度歳入歳出の予算編成方針について発表がありました。これによりますと遠野市の財政運営を取り巻く状況に鑑み、自立型予算づくりと健全財政の取り組み強化を編成方針としています。きょうは、このほかJR東日本がJR釜石線で蒸気機関車を定期運行させ、観光面から震災復興を後押しすると発表したことを受け、遠野市としても遠野駅前から市民センターまでの「民話通り」のリニューアルや町屋・商家のある景観の保存と効果的な利活用の推進など「SL銀河鉄道(仮称)」に伴う遠野駅前通りなどのまちづくりの取り組みについて発表がありました。このほか、今年度上半期の観光客などの入込者についての報告や都市間交流事業と11月の主な行事予定などについての発表がありました。

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