2012年10月18日放送

達曽部川でサクラマスを確認

宮守町の達曽部川に「サクラマス」が川をさかのぼり地域の話題になっています。体長50センチ前後のサクラマスが確認できるのは宮守町達曽部の米田橋付近です。橋の上から川をのぞくと赤く婚姻色になったサクラマスが、尾びれで砂利を掘っているのがわかります。近所の人たちによりますと3日ほど前からサクラマスが確認できたそうで、雄と雌が寄り添い、近くにはヤマメの姿も見られます。川の様子を見に来た地元の阿部隆さん77歳は、「昔は、この時期になるとよく見られる風景でしたが、達曽部川でサクラマスを見るのは4、50年ぶりです」と珍しがっていました。淡水魚生産組合によりますと、遠野の自然環境でサクラマスが川をさかのぼり、産卵のための行動を見せるのは珍しく、川の環境が整っている証しだということです。また、達曽部川は、途中に魚の遡上を阻むものがなく、猿ヶ石川から北上川につながっていることから、「川で生まれた稚魚が海に出て、ふるさとに帰って来た可能性がある」とも話していました。

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