2012年10月16日放送

復興住宅に係る研修会

被災地での復興住宅整備が今後進むと考えられる事を受けて遠野市の木工団地の役割を再認識することを目的とした研修会がきのう(15日)森林総合センターで開かれました。遠野市の木工団地にある協同組合森林のくに遠野・協同機構は釜石や大槌町の林業関係者とともに復興住宅の建設を後押しする上閉伊地域復興住宅協議会に参加しています。今回の研修会は、復興が進むとともに住宅建設が増える事を予想し、復興住宅建設を釜石市や大槌町との連携で行っていくため、遠野市の木工団地の役割を再認識する目的で行われました。研修会では2人の講師による講演会が行われました。はじめに慶應義塾大学理工学部米田雅子特任教授が「次世代林業システムと東北復興住宅」と題し講演をおこないました。講演の中で米田さんは、復興住宅に関しては遠野の地理的条件を活かし復興住宅に係る木材加工について沿岸部の山で伐採した木材を遠野で加工しその後被災地に運びその土地の工務店や大工が建設をするといった被災地の復興住宅支援モデルが出来ているとして木工団地の役割は大きいと話していました。つぎに、米田さんと同じ慶應義塾大学理工学部伊香賀俊治教授が「健康と環境に良い『スクラムかみへい住宅』を考える」と題して講演を行いました。伊香賀さんは木造の高断熱住宅は高血圧や気管支喘息などの疾病を減らし健康維持増進に役立っているというデータを示し上閉伊地域復興住宅協議会が作る高気密木造建設の復興住宅の重要性を話しました。研修会に参加した人たちは真剣に講師の言葉に耳を傾けメモを取っていました。

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