2012年10月15日放送

乗用場市場 馬っこまつり2012

39回目となる遠野市乗用馬市場がきのう(14日)開催され、希望価格に達しないため生産者が引き取る主取りが上場数の半分近くあり、今年も厳しい市場となりました。この乗用馬市場は、本州では遠野だけで毎年開催されています。例年、10月下旬から11月にかけてこの市場は開催されますが、今年は、全日本クラスの馬術大会と時期が重ならないよう2週間ほど早まりました。今年は、3歳から1歳の遠野産馬など去年より4頭多い33頭が上場されました。また今年の購買者は、北海道から九州まで25の個人・団体が集まり、馬の動きや落ち着きなどをじっくり見ながら購買をするか決めます。今回の市場の最高金額は、JRAが松崎町の菊池頼安さん所有のロサ・ライアンを落札した200万円でした。今年は、33頭上場されたうち半分近くの15頭が主取りとなり、販売金額は、1627万円と去年より470万円増えたものの厳しい市場となりました。購買者からは「遠野の市場の雰囲気はいい」と評価する感想がある一方で「購買者が少なく活気が無い」「乗馬クラブのオーナーは土日に休んで市場に来ることが難しい」など課題点を指摘する声もありました。主催した遠野市畜産振興公社では、「今年の市場も厳しかった」としながらも「来年から市場に新しい血統の遠野産馬も出る予定で、職員一丸となって頑張りたい」と40回となる来年の市場に向け気持ちを切り替えていました。

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