2012年10月1日放送

佐々木喜善を偲ぶ会

遠野物語の話者佐々木喜善を偲ぶ会が先週土曜日(9月29日)、土淵町の伝承園で開かれました。喜善は、明治19年10月5日に土淵の山口に生まれ、土淵村の村長などを務めたほか、遠野物語の話者としても知られ、昭和8年に48歳で亡くなっています。この偲ぶ会は、喜善の命日である9月29日に毎年開かれています。今年は、地域住民などおよそ100人が集まり、伝承園にある喜善の像の前で献花をし、静かに手を合わせていました。土淵町地域づくり連絡協議会の菊池盛治会長のあいさつのあと土淵の保育園児と小学生による昔話の発表です。可愛らしい語りべたちが「ざしきわらしの話」や「とうふとこんにゃく」などを元気よく語りました。このあと、みちのく民俗文化研究所代表などを務める岩崎真幸さんによる「遠野物語と山口集落」と題した講演会が開かれました。なお現在、伝承園では、喜善の命日の9月29日から誕生日の10月5日まで佐々木喜善祭が行われていて、期間中、語り部による遠野の昔話を無料で聞くことができます。

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