2012年9月3日放送

遠野市総合防災訓練

青笹町の総合防災センターを拠点にした初めての防災訓練が先週土曜日に行われました。今年度の防災訓練は、防災関係機関の構築と住民の避難・安否確認体制の確立を図るほか、釜石を会場に行われる県の総合防災訓練にあわせ、沿岸被災地に対する後方支援活動など総合防災センターを拠点に広域的な震災対応力の向上を図ることを目的に実施されました。今回は、1日の午前7時ごろ、岩手県内においてかなり強く長い揺れを感じ、遠野市では、震度5強の地震災害が発生したことを想定しての訓練です。午前7時すぎに訓練用の地震発生の放送が終わると市の職員などが総合防災センターに集まります。そして、総合防災センター2階に遠野市災害対策本部が設置され、市の職員が集まってきた情報を紙に書きながら情報共有を図ります。この日、総合防災センターの訓練棟では、遠野消防署と消防団による火災想定の訓練が行われました。また、自衛隊の炊飯と婦人消防協力隊による炊き出し訓練も手際よく行われていました。今回の防災訓練では、沿岸被災地に対する後方支援活動も含まれていることから運動公園を拠点にヘリによる医療支援物資搬送と地域医療搬送訓練や釜石からの避難者を受け入れる訓練なども行われました。また、この日の防災訓練で、達増拓也知事が総合防災センターを訪れ、あいさつをしました。また、達増知事は、遠野で行われてきたこれまでの後方支援活動についての説明を受け、理解を深めた様子でした。市の災害対策本部長を務めた本田市長は、総合防災センターを拠点に初めて行われた今回の防災訓練の総括として職員の集合と情報収集がスピーディーだったと振り返りながら招集メールで返信が半分近くだったことなどに対し、課題解決に努めるよう訓示していました。

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