2012年7月25日放送

市長が除染関係施設を現地視察

本田市長はきょう(25日水曜日)、放射線に汚染された牧草の試験焼却を前に除染関係施設や稲わらや牧草を保管している農家を視察し、現状を確認しました。はじめに汚染された稲わらを地中保管している工事現場を視察しました。本来、国が処分すべき稲わらが地中保管されている状況、遠野市が処分する稲わらが地中保管されている場所など、放射線測定器を使いながら担当職員の説明を聞いていました。次に附馬牛地区で、汚染稲わらを保管している農家を視察しました。保管している農家の方は、「自分たちだけではどうしようもない。国や県、市町村など行政で何とかしてほしい」と訴えていました。つついて寺沢牧野に向かい除染状況を確認しました。悪天候のため見通しがよくありませんでしたが作業をしている担当者から「除染の作業は進んでいるが、埋まっている石のため重機の損傷がはげしい」と報告がされました。次に小友地区を訪れ汚染牧草を保管している場所を視察しました。市の担当職員からこの牧草ロールはひとつの重さが700キロを超えるため焼却施設までの運搬方法や仮の保管場所などの説明を受けました。保管している畜産家の方は「現状のままでは牛を放牧できず牛の健康やこれからの繁殖時期に影響がでる。先がまったく見えない」と訴えていました。最後に試験焼却が予定されている清養園クリーンセンターを視察しました。担当者からは、仮の保管場所や焼却設備・焼却方法などが説明されました。なお、今回の視察は、試験焼却の安全性を確認し、市長から直接、現場担当者にその旨の指示をするため行われたものです。

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