2012年7月10日放送

第2回政策会議 水道ビジョン改訂

「水道ビジョン」の見直しを行う事となった遠野市では先月より関係部局を集め政策協議を始めています。そしてきのう(9日)には市長を始めとした政策協議のメンバーが水道施設の現地調査を行いました。遠野市の水道施設は、昭和50年代に集中的に整備され現在は老朽化が進み維持管理が困難になっています。また震災時は、施設が破損し給水できない地区が出るなど市民生活に大きな影響を及ぼしました。このような現状を受け水道事務所では遠野市水道事業基本計画いわゆる「水道ビジョン」を見直すため、20人ほどの政策協議会を立ち上げました。この会のメンバーには、共通認識を持ってもらうための現地調査を行いました。土淵町の高室浄水場で行われた現地調査では琴畑取水場で汲み上げた水を土地の高低差を利用して発電が行われている現場や沈殿池・濾過池・浄水池の見学が行われました。見学の中で、水道事務所の職員が施設の老朽度合いや震災で破損した場所の説明を行っていました。見学後は、管理棟であるたかむろ水光園内の会議室で水道事務所より市内水道施設の現状や小規模簡易水道の統合案などが説明されました。説明を受けた本田市長は「施設が老朽化しているのは理解したが施設変更ありきでの話ではなく日頃の施設点検をしっかり行った上で説明するようお願いします。」と意見を出していました。この後、場所を上郷町の番屋取水ポンプ場に移し施設見学が行われました。このポンプ場では震災前から水位や水質の低下がみられ震災後さらに悪化している事が説明されていました。協議会メンバーはこの日の調査を踏まえ財源および総延長423kmにも及ぶ配水管の耐震化更新と施設更新の必要性を確認し災害時でも安全な水質で確実に供給できる水道ビジョンの見直しを進める事になります。

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