2012年7月9日放送

総合防災センター落成式

青笹町に完成した遠野市総合防災センターの落成式がきのう(8日)、行われ、新たな歴史がスタートしました。総合防災センターは、防災体制の強化を図り、防災活動と地域防災コミュニティの核としての機能を備えるとともに、複雑で大規模化する災害に的確に対応するための施設・設備を完備しています。きのうの落成式には市や県の関係者のほか沿岸地域の消防関係者などおよそ280人が出席しました。初めに、テープカットが行われ、出席者たちは、待望であった総合防災センターの完成を祝いました。続いて、遠野と釜石、陸前高田など沿岸地域の消防本部による合同の消防訓練が披露されました。このあと、落成式です。本田市長は、「市民の新たな防災拠点として災害に強いまちづくりなどに全力で取り組んで参りたい」と式辞を述べました。庁舎の概要として、敷地面積およそ1万3000平方メートルに地上2階の庁舎棟、地上5階と地上2階の訓練棟があり、総事業費はおよそ17億3000万円です。特色としては、県内の消防本部では初となる基礎免震構造のほか高機能通信指令システム、東日本大震災の記録をはじめとした展示コーナーなどが設けられています。今後は、市民をあらゆる災害から守るとともに後方支援活動を含めた広域防災拠点の役割としても期待されます。また、きのうは、感謝状の贈呈式も行われました。これは、総合防災センターの完成に向け、尽力した人たちに遠野市から感謝状が贈られたものです。この中で、40年以上消防団活動を行った土淵町の谷地信男さんは、総合防災センターが完成したことをきっかけに今回、自宅の庭で130年以上育てられたイチイの木を市に贈りました。

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