2012年7月5日放送

区長など合同研修会

心の病をテーマに遠野町内の区長や保健推進委員などを対象とした合同研修会が、おととい(3日)あえりあ遠野で開かれました。この研修会は自治会活動などで中心的な役割を担う人たちが一堂に会し、地域の課題について学ぼうと遠野町区長会が開きました。この日は、遠野町内の区長や保健推進委員、それに民生児童委員など合わせておよそ70人が出席して心の病、心の健康について学びました。研修会では、岩手医科大学の精神神経科学講座で、心の健康づくりを研究している神先真自殺対策調査員を講師に招き、うつ病と自殺予防と題した講演が行われました。その中で、全国の自殺者の数は年間およそ3万人で、岩手は全国ワースト2位と自殺者が多いことが紹介されました。その上で自殺は元気を出したくても出せない心の病とし、自殺を考えている人のサインに気づき早い段階で支援することが重要になると言うことです。神先調査員は、「自殺の原因は家庭・人間関係・借金・失業など様々で、その9割の人にうつ病など精神疾患が見られる」としています。うつ病の症状は、物事に関心を示さなくなったり食欲が無くなったりするほか、不眠になったり自責感にさいなまれたたりするなどいくつかのサインが見られると言います。そのようなサインが見られた場合は、無理に励まさず、ゆっくりと休養をとらせることが大切と訴えていました。出席した人たちはメモを取りながらうつ病と自殺予防について理解を深めている様子でした。

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