2012年6月18日放送

岩手県ことばを育む親の会大会遠野市で開催

45回目となる岩手県ことばを育む親の会大会が先週土曜日(16日)に遠野市を会場に開かれました。この大会は、親の会会員一人一人がことばの教室などの現状と課題を知るとともにことばを育む教育のさらなる充実を目指そうと開かれました。大会は県内持ち回りで開かれ、遠野では去年6月に開かれる予定でしたが、東日本大震災のために1年延期されての開催です。この日行われた体験発表では、附馬牛小学校の教諭、伊藤雄祐さんが登壇しました。遠野小学校に通学していた伊藤さんは、2年間、ことばの教室に通っていました。この日の発表で伊藤さんは、ことばの教室での思い出やことばの教室で正しい発音が身に付いたことで鼻濁音を区別なく話す児童に気づくようになったことなどを話していました。会場には、県内からおよそ350人が集まり、伊藤さんの話を熱心に聞いていました。この大会では、ことば・きこえに課題のある子どもたちの教育や福祉などについての具体的施策を広く関係各機関に訴えてきて、県内33市町村中32市町村に「ことば・きこえの教室」、9市2町に「幼児ことばの教室」が設置され、多くの子どもたちが指導を受けられるようになっています。遠野では、昭和49年に遠野小に「ことばの教室」が開設されて以降、関係者の努力などにより現在、子どもたちは自分の学校で「ことばの教室」で指導を受けられるようになっています。

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