2012年6月12日放送

馬っこつなぎ

五穀豊穣を願う伝統の馬っこつなぎの行事が、おととい(10日日曜日)附馬牛町にあるふるさと村で行われました。この馬っこつなぎは、稲の害虫が発生するこの時期に、馬の絵が描かれた紙を竹に巻き田んぼの入水口付近に挿すことで害虫の侵入を抑え五穀豊穣を願うものです。また、今月15日は全国の神様が愛知県の津島神社に集まるとされる事から、藁(わら)で編んだ馬2体を供え遠野の神様が早く津島神社に着くようにと願いが込められた神事でもあります。ふるさと村では、この行事をまぶりっと衆早池峰の会の協力を得て平成8年から行っています。この日の馬っこつなぎにはまぶりっと衆のほかふるさと村の職員や観光客、それに特別参加の遠野かっぱ工事隊など30人が参加して行われました。参加した人たちは水田では、田んぼの入水口付近に竹に巻かれた馬の絵を挿し、柏手(かしわで)を打って五穀豊穣を祈っていました。この他にも近くのお地蔵様に供物を捧げ、今後の農作業の安全と参加者の健康を祈りました。この日は、国道340号線バイパス通称「かっぱロード」の工事を行っている遠野かっぱ工事隊の5人が、ボランティア活動として馬っこつなぎの会場となる水田周りや付近の草刈りを2時間ほど行ったと言うことです。

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