2012年6月7日放送

放射性物質畜産物被害対策連絡会 東京電力出席しお詫び

遠野市の放射性物質による畜産物被害対策連絡会にきのう(6日水曜日)はじめて東京電力の担当者が出席してお詫びしました。今回の連絡会には、市をはじめ、市議会や畜産振興公社など公共牧場に関係する機関と東京電力の補償担当者の合わせて15人が出席しました。公共牧場は畜産振興公社が管理運営を行っていて、総面積およそ2864ヘクタールの牧場には、例年1300頭ほどの牛と馬が放牧されています。連絡会の冒頭東京電力から放射性物質による被害についてお詫びする場面がありました。このあと出席した関係機関から現在抱える問題点や現状について説明されました。その中、畜産振興公社では今年度の収支予算額に対し損害見込額が約4700万円にのぼることが報告されました。また、市議会の放射能汚染対策調査特別委員会は「農家のみならず市民も大きな不安を抱えている」と訴えました。報告のあとの意見交換では、「この放射性物質の責任はどこにあるのか」、「補償に際し様々な形や請求ルートがあるがどうするのか」などと言った質問や意見が出されました。これに対し東京電力は「様々なケースが考えられます。ケースに合わせ柔軟な対応をとらせて頂きます」と答え連絡会を閉じました。東京電力の担当者は、このあと市内の放牧利用農家や牧場の視察を行ったと言うことです。

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